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「精神・神経系統の検査の説明」その1

1.単純X-P

  骨の器質的変化を見るには有効ですが,血管,神経,椎間板,関節軟骨等の南部組織は

X線をあまり吸収しないため,コントラストが出ないという欠点があります。

 

2.CT

  CTは,X線吸収度の差を利用し,コンピュータの計算によって横断面の画像を構築す

るものです。

  脳挫傷や頭蓋内血腫等を検査するのに威力を発揮しますが,その一方,アーチファクト

(偽像)が発生しやすいという欠点があります。

 

3.МRI

  体を強力な磁場に置き,一種の電磁波を,目的とする微意にめがけて照射します。その

電磁波を受けた体の中にある水素原子核の反応を検出することにより,体の断面を画像

化したものです。

  X線を使わないため被曝がなく,特に南部組織の描写に優れています。また,横断面だ

けでなく,矢上面・冠状面などの任意の断層面も画像佳することができます。

 

4.脳波検査(EEG)

  脳波は,脳で生じた自発性の電位をとらえたものです。

  脳に病変があれば,特有の波(異常脳波)を示します。異常脳波は,主に棘波と徐波に

大別されますが,棘波は主としててんかん性の疾患に現れ,徐波は外傷や脳血管障害等の

脳の機能低下をきたすような病変に際して現れます。

                             

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