2013.8.29 スタッフブログ
損害賠償請求
秋の行楽シーズンがやってきますね。
旅行の計画を立てられている方も多いのではないでしょうか。 今回はみなさんにも起こりうる事例を紹介したいと思います。
男性旅行者は、旅行代理店の企画する添乗員が同行する海外旅行のツアーに参加しました。 ところが、帰りの空港でテロ警戒の手荷物検査に無作為に選ばれてしまい、検査を受けることになりました。 添乗員と他の旅行者も手荷物再検査を受けましたが、早く終わり搭乗ゲートへ向かいました。添乗員は男性旅行者が遅れる事をゲートの係員に伝え、飛行機に搭乗して待っていましたが、結局、男性旅行者は出発に間に合わず、自己負担で現地のホテルに1泊し、別の飛行機で帰国することになりました。 日本に帰った後、男性旅行者は旅行会社に対して費用を請求しましたが、過失がないと断られたため、旅行会社に費用の支払いを求めて提訴しました。 損害賠償請求が認められるためには,相手方に過失があることが必要です。
旅行中に旅行会社の過失で損害を受けた場合は、損害賠償請求することができます。
上記のケースにおいて,旅行会社に過失があると言えるでしょうか?
この問題を考えるには,旅行会社として、旅行者が手荷物検査を受けて予定通り帰国できなさそうな場合,どのような行動をどの程度まで取るべき義務があったのかということを吟味しなければいけません。とても難しい問題です。 旅行業者の過失がなくても、一定の補償金を受け取れる場合もあるようです。
もしこのような不測の事態が起きてしまった場合には、ひとりで悩まずにお気軽にご相談下さい。